デザインパターン ― 2010/06/02 14:48
ある程度LabVIEWに慣れてくると、出てくるのが 「プログラムをどのような構造で作るか?」 という疑問です。 他人から見ても解りやすくて、変更を加えやすい作り方は?
そこで注目されるのがデザインパターンです。 LabVIEWで一般的なものとして、 「ステートマシン」 「生産者・消費者」 「機能的グローバル変数」 などがあります。 他にもさまざまなパターンがありますが、使い方はまた、別の機会に説明します。
良い参考資料があったのでリンクしておきます。
LabVIEW Design Patterns - June LV UGM
挿入と削除 ― 2010/06/10 17:18
LabVIEWのTips ― 2010/06/11 14:46
LabVIEWの使い方には、知っていると便利なちょっとした技がたくさんあります。 そんな小技(Tips)を集めたWebページが、 LabVIEWTM WikiのTips and tricksです。 日常的に使えそうな便利な機能から、ほんとに便利なのか?疑問に思う物まで100個以上も集められています。
Tips and tricks - LabVIEW Wiki
その中から初級、中級、上級の三段階で25個のTipsを紹介した資料もあります。
Communities: LabVIEW Tips and Tricks
残念ながら全て英語なので、このブログで少しずつ紹介していこうと思います。
グラフを動画で保存 ― 2010/06/15 16:47
波形グラフに表示した波形の変化を動画に保存するためのVIを作成しました。 波形グラフの画像は、インボークノードで取得できるのですが、それを動画に保存するためには、IMAQの画像に変換をしなくてはいけません。 この方法が見つからなかったので苦労しました。正確には、Webの検索で見つけたのですが、ちょっとスマートな方法ではなくて使いたくなかったので、他の方法を探したのです。
スマートでないというのは、取得した静止画を一度ファイルに保存してから、改めてIMAQで読み取るという方法だからです。明らかにオーバーヘッドが大きいだろう! しかし、この方法しか見あたらず、データ変換のために画像ファイルのフォーマットを調べても、はっきりした事が分からなかったため、あきらめて静止画ファイル経由の方法で作りました。
実際に動かしたところ快適に動作したので良かったのですが。 もしかしたら、実行環境のスペックに助けられているだけかもしれません。 サンプルは会社のサイトに掲載しましたので下記をご覧ください。
全ての表示器や制御器の値を保存 ― 2010/06/17 13:40
測定用のアプリケーションなどを作っていると、フロントパネルで入力された設定値などを保存して、次に起動した時に前回の値を表示して欲しいと言われることがあります。
数が少なければ簡単なのですが、項目が多いとかなりの手間になります。
下記のページには、フロントパネル上の全ての制御器と表示器の値を保存して、読み出すVIが紹介されています。
Save and Load All Front Panel Controls
少し改造すれば、サブVIで、貼り付ければ保存、読込みが可能なVIができそうです。完成したらまた紹介します。
枝番号付きファイル名を自動生成 ― 2010/06/25 14:56

LabVIEWで測定結果などのデータをファイルに保存する場合、毎回ファイル名を付けるのは手間が掛かります。保存先を決めると自動的に枝番号を付けてファイル名が重ならないようにしてくれると便利です。
そこで、この機能をサブViにしました。 保存先フォルダ内のファイルの一覧を取得して、その中から枝番号が一番大きいものを探し、その番号より1つ大きい枝番号のファイル名を作成します。 サンプルは会社のサイトに掲載しましたので下記をご覧ください。
Microsoft .NET Chartを使う ― 2010/06/28 15:38

LabVIEWのグラフやチャートはとても高機能で使いやすいのですが、もう少しデザインが良いグラフが描きたいと思うこともあります。
そこで、Microsoft .NET Chartというグラフ描画のための.Netコントロールを利用してXControlを作成しているサンプルがありましたので紹介します。
○使い方
1. MicrosoftのサイトからMicrosoft Chart Controls for Microsoft .NET Frameworkをダウンロードしてインストールする。
2. XControlをダウンロードする (LabVIEW2009用です。)
3. Interactive Demo.viを実行する。
設定項目がとても多いので使いこなすには時間がかかるかもしれませんが、それだけカスタマイズができるので、自分のイメージ通りのチャートが作れるのではと思います。
XControlの作り方や、.Netの使い方のサンプルとしてもとても良い例だと思います。
日時文字列の作成 ― 2010/06/29 12:41
データをテキストファイルで保存するなど、タイムスタンプのデータを日付や時間の文字列に変換する事がありますよね。
日付/時間文字列をフォーマット関数を使うと変換ができるのですが、ここで面倒なのが時間形式文字列です。ヘルプを参照して、呪文のように”%Y%m%d%H%M%S”などと記述しなければいけません。
そこで、選択肢を選んで簡単に形式を設定できるサブViを作りました。
サンプルは会社のサイトに掲載しましたので下記をご覧ください。
列挙体とは何か ― 2010/06/30 17:00
LabVIEWでは数値、文字、ブールなど様々なデータが使われますが、その中でもわかりにくいのが”列挙体”でしょう。
簡単に言うと、選択肢を提供するためのデータのタイプです。 例えば季節なら、"春"、"夏"、"秋"、"冬"、と4つの選択肢があります。 この選択肢をあらかじめ登録しておけば、メニューで選択できるのが列挙体です。
そして、この列挙体にはもう一つ特徴があります。 それは、選択肢は文字で選択するのですが、データの中身は選択肢に対応した数値で処理されるということです。 コンピュータは文字よりも、数値の方が扱いやすいからです。
列挙体をケースストラクチャのセレクタ端子につなぐと、ケースストラクチャのケースも列挙体を同じ選択肢で選ぶことができるようになります。 列挙体は、ケースストラクチャと相性が良いのです。 このため、LabVIEWではこの列挙体が大変よく使われます。
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