ツールバー表示切替え2010/07/23 15:00

LabVIEWで完成したVIを誰か別の人に使ってもらう場合には注意が必要です。
例えば、仕組みの分からないユーザはVIを停止するために、ツールバーの中断ボタンを押してしまうかもしれません。

この中断ボタンは、プログラムが無限ループなどで正常に停止できない場合に限って使うものです。
中断ボタンは、VIの処理を途中で無理に止めてしまい、終了用などの処理が実行されません。
何か装置を動かしている場合は、装置が動いたままの状態で止まってしまい危険な場合もあります。
また、変数などがリセットされないまま中断すると次に実行した時に、異常な変数によってエラーが発生する可能性もあります。

そこで、ユーザーからツールバーの操作ができないようにツールバーを隠すことも出来ますが、今度は、本当に無限ループになった場合に止められません。
そこで、隠しボタンを用意することで、キーボードからツールボタンを表示したり、隠したりする方法を紹介します。

無限ループになる可能性のあるループとは、別のループに"このVI"のプロパティを"ToolBar.Visible"属性を変更する仕組みを作ります。
そして、「ツールバー:表示」のボタンにプロパティの"キー操作"の"トグル"で、あまり使わないキーを割り当てておきます。
例えば"Home"や"Esc"などのキーが良いでしょう。そして、ボタンはフロントパネルで見えない位置に配置します。
このようにすれば、必要な時に割り当てたキーを押せばツールバーの表示/非表示が切り替わります。

サンプルは会社のサイトに掲載しましたので下記をご覧ください。

ツールバー表示切替え